なぜ、日本ではゴルフをする人が増えているのか?

なぜ、日本ではゴルフをする人が増えているのか?

コロナウイルスが流行する中、ゴルフは、感染リスクを減らすために避けるべきとされる「3C」(狭い場所、人混み、接近した環境)を避け、屋外で楽しめるスポーツとして、日本で人気が急上昇しています。

また、若い世代を中心に新たな趣味として楽しむ人が増え、コースへの来場者数や関連グッズの売上が増加しました。こうした傾向は、1月上旬に2度目の非常事態宣言が発令された際にも続いています。

全国ゴルフ場経営者協会によると、1回目の非常事態宣言が出された昨年4月には来場者が減少し、前年同期比36%減になったという。

しかし、すぐに経営に明るさが見え始め、7月には5%の減少にとどまり、10月には前年同月比10%増となった。

「カップルや家族連れなど、2人、3人で訪れる人が増えた」と同社広報担当者は言う。「感染症のリスクの低さが目を引いたのでしょう。

ゴルフ場予約サイトの株式会社ゴルフダイジェスト・オンラインは、2020年の予約件数が過去最高となった。1月は第2次緊急事態の影響でキャンセルが少なかったが、それでも前年比12%増となり、足元は引き続き好調なようだ。

「他のレジャーが制限されるようになり、一人当たりのプレー回数が増加した」と広報担当者は述べている。

日本ゴルフ練習場連盟によると、関東、中部、関西(東京、名古屋、大阪)の各地域で、スイング練習に訪れる人が前年より10〜20%増え、「20代、30代で顕著に増加している」という。

アパレル業界はパンデミックの影響を大きく受けているが、ゴルフウェアは珍しく成長カテゴリーとなっている。

松坂屋名古屋店のゴルフ用品は、パンデミック期間中もよく売れているという。| 松坂屋名古屋店|協同

松坂屋名古屋店のゴルフ用品は、パンデミック時によく売れているとのことです。| 協同

ゴルフ用品の販売が堅調に推移していることから、スポーツ用品小売業 の株式会社アルペンは、6月期の連結純利益(見込み)を36億円から84億 円に上方修正しました。

売上高も50億円上方修正し、過去最高の2,350億円となる見込みです。

名古屋の松坂屋は、ゴルフ売り場の面積、販売量ともに日本の百貨店の中で最大である。同店の担当者は、店舗全体の売上は減少しているものの、ゴルフ事業は「この好潮のおかげで拡大した」と述べた。

2020年6月から2021年1月までの若年層の購入額は、前年同期比で20代が41%、30代が23%拡大した。

家族でプレーする人が多くなっている」と同部長の加賀美智樹氏は話し、アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバー、白石麻衣さんがゴルフをする動画を投稿するようになってから、若い客の来店が増えたと付け加えた。